Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
成体の様々な組織、特に新陳代謝の盛んな組織には一過的増殖細胞が顕著に存在する。一過的増殖細胞はその名の通り、幹細胞が終末分化する過渡期に生まれる増殖の盛んな細胞である。一過的増殖細胞の組織普遍性を鑑みれば、幹細胞だけでなく一過的増殖細胞こそが組織恒常性維持に重要であるといえる。しかし「そもそもなぜ一過的増殖細胞が存在するのか?」というシンプルでありながら根本的な学術的問いについては、技術的な制約からこれまでほとんど研究が進んでいない。本研究ではマウス腸管上皮をモデルとして、一過的増殖細胞の生物学的意義と機能を明らかにする。