Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、グリア細胞内のリソソームから放出されるH+や酵素によって、神経可塑性が誘導される可能性を検証する。細胞内のリソソーム内は極端に酸性化されており、酸性化条件で機能するタンパク質分解酵素が蓄積されている。グリア細胞のうちアストロサイトのリソソームから細胞質にH+が放出される過程、あるいは、リソソームが開口放出されることで細胞外にH+や酵素が放出される過程を通して、シナプス伝達等の可塑性が誘導されている可能性がある。急性脳スライス標本ではリソソーム放出のメカニズムを明らかにし、生体内in vivoでの光学計測により、リソソーム機能がてんかん病態の発展等に与える影響を検証する。