Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ケモカイン受容体は、がんや炎症、ウィルス感染などに関与する膜タンパク質である。リンパ球などのマーカーとしてケモカイン受容体の重要性は増してきているが、実用的な抗体は世界的に乏しい。ケモカイン受容体は7回膜貫通型の複雑な立体構造を取り、細胞外に露出しているアミノ酸領域の少なさから抗体開発が困難であるとされる。我々は、複雑な立体構造を取る膜タンパク質でも効率的な抗体作製が可能である細胞基盤免疫選択法(CBIS法)やペプチド免疫法を駆使し、多くの膜タンパク質に対する抗体開発に成功してきた。これらの方法を最大限に活用し、ケモカイン受容体に対する網羅的なモノクローナル抗体の創出に挑戦する。