Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
がん悪液質は、がんの進行に伴って生じる代謝異常である。がん悪液質は、低栄養や骨格筋量の減少を惹起し、化学療法の効果を減弱する。そのため、がん悪液質はがん治療における喫緊の課題である。しかし、がん悪液質は複合的な病態で詳細な把握がされておらず、有効な治療開始時期が明らかとなっていない。がん悪液質発症から増悪までの病態の経時的変化を可視化する必要がある。「体成分データ」、「臨床データ」、「分子生物学データ」の収集・融合した多角的データベースを構築し、機械学習を用いて解析することで、がん悪液質の病態を可視化し、新規がん悪液質治療戦略の創出を目指す。