Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
うつ病などの心の病の病態生理には、脳神経系だけでなく免疫系の異常が深く関与する。慢性ストレス後に自然免疫細胞の一つである好中球が末梢血中で上昇することから、精神疾患病態における好中球の重要性が示唆されている。しかし、慢性ストレスによる好中球の機能変化と神経炎症病態におけるその役割については未解明である。本研究では、慢性ストレス下における好中球機能の全容を把握し、その中枢神経系への影響を明らかにすることで、好中球を介した神経炎症病態のメカニズム解明と好中球を標的とした予防・治療法の探索を試みる。