Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
真核生物には遺伝子発現をリズミカルに増減し、細胞増殖や発生、免疫応答などさまざまな分子機構を制御する「概日リズム」現象が存在する。近年、この概日リズムは受容体発現や免疫応答の制御を介してウイルスの感受性や病原性に大きく影響を与えることが明らかとなった。本研究では、概日リズムとウイルス感染の関係性を探り、「時刻」がウイルス感受性や抗ウイルス薬の効果に影響を与えるか解析する。またどのタイミングで抗ウイルス薬を投与することで薬剤耐性株の出現を最も阻止できるか配列解析により検討し、最終的には1日のうち「何時」に抗ウイルス薬を投与するのが最も治療効果が期待できるか同定する。