Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
免疫応答は感染に対する生体防御に重要な役割を果たすが、その強度や持続性には個人差や揺らぎがある。近年、ヒストン修飾などのエピジェネティクス制御が免疫応答と密接に関連することが明らかとなり、申請者はこのバランスが免疫応答の個人差や揺らぎに影響を与えると考えた。申請者はヒストンに類似した配列を持つ内在性ヒストン模倣因子が、ヒストンを模倣してH3K27me3修飾のバランスを制御することを発見し、B細胞クラススイッチや自然免疫応答の制御に関与することを見出した。本研究ではこの分子機構を明らかにするとともに、各種遺伝子改変マウスを用いた解析から「ヒストン模倣」が免疫応答に与える影響について明らかにする。