Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
卵巣癌は、がん関連血栓症(CAT)を併発する頻度が高く、CATの併発は卵巣癌の予後不良因子となる。本研究では、卵巣癌の特有の血栓形成メカニズムの解明を目指し、高速流体イメージングとインテリジェント血小板凝集塊識別法の統合による血小板凝集塊の測定技術を用いて、卵巣癌の血小板凝集塊形成の評価と血小板凝集塊形成亢進の原因因子の探索を行う。さらに同定した血栓形成因子を特異的に抑制する薬剤の開発、DDS(ドラッグデリバリーシステム)技術を用いて血栓形成因子を発現する腫瘍に新規薬剤を効率的に送達させる手法を開発し、卵巣癌マウス腫瘍形成モデルを用いて抗血栓作用と抗腫瘍効果について検討する。