Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
スタチンは脂質異常症の第一選択薬だが、悪性腫瘍に対する抗腫瘍効果が報告されている。申請者の基礎的研究成果として、スタチンは、JNKの発現上昇を介して、YAP / TAZを抑制し、抗腫瘍効果を発揮すること、また、スタチンがYAP / TAZを介して腫瘍免疫抵抗性に寄与するPD-L1の発現を低下させることを示した。本研究はスタチンはYAP / TAZを介してPD-L1の発現低下を引き起こし抗腫瘍免疫の是正による免疫を介した抗腫瘍効果を有するという仮説に基づいて、分子生物学的メカニズムを解明し予後不良な膵癌における新たな治療戦略の礎を築くことである。