Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脳梗塞後遺症改善目的に、再生医療として細胞移植治療の研究が進められているがコストと効果の両面より普及には至らず、機能回復につながる神経再生を促す治療法の開発は喫緊の課題である。脳梗塞慢性期に形成されるグリア瘢痕は、神経軸索再生の促進や阻害を調整する。申請者らはグリア瘢痕を構成する反応性アストロサイトについて、抗炎症作用を有するアストロサイトへと誘導することに成功し、これらアストロサイト由来細胞外膜小胞がmiR-146a-5pを高発現し、運動機能改善作用がある事を見出した。本研究では、miR-146a-5pを有するアストロサイト由来細胞外膜小胞の組織修復、神経再生の分子病態機構を明らかにする。