Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
慢性腎臓病(CKD)は末期腎不全や心血管死の増加をもたらすことから、新規治療戦略の確立が重要である。加齢による臓器機能の低下、即ち老化はCKDの発症・進行における最大のリスクファクターの一つである。申請者は、臨床研究により加齢による腎機能低下速度に性差を認めることに着目し、高齢マウス腎臓を用い腎臓の遺伝子発現の雌雄差を明らかにすることで、腎臓における抗老化因子・老化促進因子の同定することができるのではないかと考えた。高齢における腎臓の各細胞種、特に老化の性差が認められている尿細管細胞における抗老化因子・老化促進因子を同定し、加齢に伴う腎機能低下、ひいては慢性腎臓病の新規治療戦略の確立を目指す。