Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
認知症の原因疾患として最多を占めるアルツハイマー型認知症では、発症の20~30年前より脳内に病理学的変化が出現し始めると言われている。アルツハイマー型認知症の発症に関わる異常蛋白を除去し病気の根本部分にアプローチする治療法が研究され一部実用化されている。疾患修飾薬と呼ばれるこのような治療法は病気が高度に進展する前の段階で使用することが重要である。本研究では、MRI画像を用いてアルツハイマー型認知症の病前状態にある脳の構造的機能的変化を捉え、代償的ネットワークとその破綻という観点からアルツハイマー型認知症の病前状態の神経基盤の解明を目指す研究である。