Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
現在の加速器BNCTシステムの中性子ビームは深さ2-3㎝に高い熱中性子のピークを形成し、深さ8cmではピークの20%程度に落ちる。従って、現状のシステムでは深部に十分な熱中性子が到達しないため、深部に存在する腫瘍には適していない状態である。本研究では深部腫瘍に対して十分な熱中性子量を到達させるのと腫瘍内の熱中性子分布を均一にするため、多門照射を実現することを最終目的とする。この考案を、X線による回転照射法に似た手法(Arc Boron Neutron Capture Therapy:Arc-BNCT)へと発展させ、回転照射法がX線治療を革新した如くBNCTの革新を目指す。