Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
指定難病である自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis: AIP)の罹患数は増加傾向にある。第一選択薬のステロイドは奏功するが再燃率が高く、ステロイドの長期投与を要する症例が多い。AIPは中高齢に発生する傾向があり、副作用の軽減のためにはステロイドを補完・代替する治療法の開発が必要である。本研究で着目したD型セリン(D-セリン)は炎症性腸疾患マウスモデルにおいて腸炎の改善をもたらすが、AIPに対するD-セリンの効果は未知数であり、本研究ではAIPマウスモデルに対するD-セリンの治療効果を検証する事を目的とする。