Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、インスリン抵抗性や肥満といった病態の治療標的のひとつとして可溶性エポキシドヒドロラーゼ(sEH)のホスファターゼ活性が挙げられている。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)はそれら病態により引き起こされるが、NASH に対する sEH のホスファターゼ活性阻害物の効果は不明である。これまでに、新しく sEH のホスファターゼ活性阻害物質 3-Amino-4-hydroxy benzoic acid(AHBA)を同定し、糖尿病・脂肪肝モデルマウスの線維化を抑制する可能性を明らかとした。そこで本申請研究は、NASH モデルマウスに対する AHBA の作用メカニズムを解明することを目的とする。