Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ミエロイド系免疫抑制細胞(MDSCs)は、初期の骨髄前駆細胞と未熟な骨髄細胞から構成される不均一な細胞集団を形成し、様々な炎症性疾患において炎症誘発性免疫細胞を強力に抑制する。局所慢性炎症から引き起こるアテローム性動脈硬化症においても炎症部位の特徴に関与したMDSCsが存在すると考えられる。本研究では、動脈硬化の発症及び治療時に血中で変動するMDSCsの新規サブセットを探索し、発症および治療に関与する機能分子を調べ、中和抗体・植物や菌由来機能性成分などによる制御を試みる。新規サブセットの同定と機能が明らかになることでアテローム性動脈硬化症の早期発見及び新規治療法確立に応用が期待される。