Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
私たちの骨髄の中には造血幹細胞が存在し、生涯にわたって必要な血球を生み出している。しかし、後天的に遺伝子変異を起こした造血幹細胞が加齢とともに骨髄の中で増殖する現象“クローン性造血”は、心血管疾患の危険因子であることが近年になって明らかとなった。一方で、クローン性造血が心血管疾患を引き起こす仕組みについては十分にわかっておらず、クローン性造血を標的とした心血管病の治療は実現していない。本研究では変異免疫細胞が心臓を構成する遺伝子変異を有さない細胞群に作用して臓器の変化を引き起こす機構に焦点を当て、心血管病の新しい病態機序を明らかにする。