Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脂肪肝と動脈硬化は共にメタボリックシンドロームに関連する重要な病態である。興味深いことに脂肪肝の存在は冠動脈疾患などの動脈硬化性疾患の独立した危険因子であることが示されている。一方で動脈硬化に寄与する因子としてRASがある。興味深いことに、RASの器質であるアンギオテンシノーゲン(AGT)はRAS活性化を介した動脈硬化促進とは別に、脂肪肝を引き起こす作用を独立して有することが示されている。しかし後者の背景にあるメカニズムは詳細には検討されていない。本研究では脂肪肝形成のメカニズムをAGTに注目して追求する。また同定されたメカニズムを介して形成された脂肪肝の動脈硬化に与える影響を検討する。