Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究の概要は、DEC1KOマウスの心筋梗塞モデルにおいて、心筋梗塞後の生存率改善の機序を明確にする研究である。DEC1は外的刺激で転写が促進することで、環境の変化に生体の概日リズムを順応させるユニークな時計遺伝子である。近年、DEC1が分子時計の調節以外にアポトーシスの調節に影響を与えると報告されている。DEC1は低酸素刺激によりアポトーシスを誘導するp53の発現を抑制すること、DEC1ノックアウト(KO)マウスは、野生型マウスと比して、心筋梗塞モデル作成後の生存率が有意に良好で、DEC1KOマウスの心臓でアポトーシスが亢進することから、DEC1は心筋梗塞の生存率改善に寄与する可能性がある。