Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
虚血性心疾患を始めとする動脈硬化性疾患は、世界的に長年にわたり死亡原因の1位となっており、動脈硬化好発領域では血流の乱れにより、内皮細胞周期の再開、機能障害が早期に起こることがよく知られている。我々は新規に見出した長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA-X)を欠損させることで、動脈硬化の抑制、血管内皮機能の維持ができることを発見した。さらにその機序に、細胞周期制御、内皮障害と関わる遺伝子が関与することが明らかになった。本研究では、lncRNA-X―細胞周期―動脈硬化好発領域の関係を解明することを目的とし、その成果を基盤に、動脈硬化を始め、血管内皮機能異常に関わる臓器障害への応用展開を目指す。