Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究は偽腔閉塞型急性大動脈解離に対し,MRIのパラメトリックマッピングを用いて,非造影低侵襲に質的診断を行い、将来的な大動脈形態変化を予測するアルゴリズムの開発、新規臨床診断体系の構築を目的とする多施設前向き臨床観察研究である。対象はスタンフォードA型もしくはB型の血栓閉塞型急性大動脈解離で,かつ緊急外科手術ではなく薬物治療がされ,かつ画像診断の禁忌事項を有さない患者とした。造影CT検査を基に壁内血腫増大,または大動脈関連有害イベント(大血管疾患に関連する死亡やその増悪による手術介入の実施)を呈した患者群において,それらに関連するMRI画像診断の特徴と予後予測における有用性を明らかにする。