Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
膜タンパクは細胞表面刺激による情報伝達や生理機能を制御しており癌の進展に関与する。さらに細胞表面に露出するため治療標的になりうる。CDH17 は細胞間接着の役割を担う 1 回膜貫通タンパクであり、インテグリンのリガンドとして作用することで細胞内シグナルを伝達し、細胞運動、増殖、生存などの細胞機能を制御する。一部の癌腫では CDH17 の発現上昇が予後悪化と関連することが知られているが、肺癌において CDH17 の発現が腫瘍進展に与える影響についての報告はない。本研究では肺腺癌における CDH17 の発現が肺癌の進展や予後に影響を与えるか、CDH17 が新規治療標的になりうるかを検討する。