Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究は動的な気液境界を形成する肺サーファクタントのリン脂質クラスの変動が呼吸機能に果たす役割を解明し,呼吸器疾患の治療法創出に繋げることを目指す.サーファクタントのの重要性と比して分子的メカニズムの理解は十分ではない.本研究では,肺サーファクタントの80%以上を占めるリン脂質に着目し,そのリン脂質の生合成酵素であるリゾリン脂質アシル転移酵素(LPLATs)の遺伝子改変マウスを用いる.同マウスで生成された異なる親水基や脂肪酸から構成されるサーファクタント中リン脂質と,呼吸機能や生体防御能を照らし合わせることで,特定リン脂質が呼吸生理機能に果たす役割を明らかにする.