Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、間葉系幹細胞 (MSC) による細胞療法に期待が集まっている。申請者らはMSCを無血清培地と低酸素環境を組み合わせて培養すると、腎線維化を強力に抑制し、その機序としてVascular endothelial growth factor(VEGF)が関与していることを報告した。低酸素誘導因子 (HIF) はVEGFの発現に関与しており、HIF-PHD阻害薬を培地に添加することでMSCの治療効果を強化できる可能性がある。本研究では、血清含有培地あるいは無血清培地にHIF-PHD阻害薬を添加し培養したMSCが、ラット腎虚血再灌流モデルにおける腎線維化の進展を強力に抑制できるかを明らかにする。