Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は最も頻度の多い遺伝性腎疾患であるが、いまだ根本的な治療薬は存在しない。本研究では申請者らのグループがPKAの基質として同定したβ-catenin (CTNNB1) Ser552残基に着目し、単離した集合管を用いたマルチオミクス解析によって以下の点を明らかにする。1) CTNNB1 Ser552残基のリン酸化がCTNNB1の転写活性に与える影響2) ポリシスチン欠失がCTNNB1の転写活性に与える影響3) CTNNB1 Ser552残基のリン酸化がADPKDにおける嚢胞形成に及ぼす影響