Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
全身性強皮症(SSc)は、皮膚と内臓諸臓器を系統的に侵す自己免疫疾患である。SScの病態は複雑であるが、B細胞を中心とした免疫異常が重要である。SSc患者ではB細胞において、CD19の発現が増強し、異常活性化を引き起こしている。CD19の発現量を適切に抑制できる方法が見出されれば、安全性と有効性を両立したSSc新規治療薬になりうる。CD19の発現にはCD81との結合が不可欠であることに着目し、CD19-CD81結合を阻害する低分子化合物のスクリーニング系を構築した。本研究では、スクリーニング系で発見した化合物について、結合能や結合部位の評価、SScモデルマウスを用いた有効性の検証を実施する。