Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
特発性再生不良性貧血(AA)の病態が十分に解明されず、免疫抑制療法への反応性を正確に予測できない背景に、他疾患の除外によって診断されるAAの不均一さがある。これまで我々は、AA例から検出されるHLAクラスIアレル欠失血球や発作性夜間血色素尿症(PNH)型血球などの「逃避造血クローン」の種類によりAAの臨床像が異なることを報告してきた。本研究では、これら逃避造血クローンの種類に基づきAAを分類し、各グループの詳細な臨床的特徴、既存治療の効果、そして背景に存在する病態の違いを検証し、個別化治療の実現と免疫病態の解明を目指す。