Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の治療の主体であるリツキシマブの作用機序の抗体依存性細胞傷害活性(ADCC)はNK細胞とその活性化を誘導するT細胞の活性に依存する。そのため免疫細胞の疲弊はADCC活性を抑制する可能性がある。免疫細胞の疲弊は腸内細菌とその代謝産物である短鎖脂肪酸に制御されることから、腸内細菌や短鎖脂肪酸による免疫調節がリツキシマブ併用化学療法の治療感受性に影響するのではないかと着想した。本研究では、DLBCL患者の血液と便を経時的に採取し、T・NK細胞疲弊の経時的な変化と腸内細菌や短鎖脂肪酸との関連を明らかにし、治療効果バイオマーカーとなるかを検討する。