Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
造血幹細胞(HSC)の活動はエネルギー代謝に大きく依存している。加齢に伴い、HSCではミトコンドリア代謝の制御に異常をきたし、活性酸素種の生成が増えることが知られている。これらの変化は、加齢に関連した血液疾患の発生にもつながる可能性があるが、HSCエイジングに伴う代謝リプログラミングの全容、およびその意義はほとんど解明されていない。本研究では、この問題に迫るため、生きたHSCを用いたリアルタイムアデノシン三リン酸 (ATP)単一細胞解析や、グルコース利用経路を網羅的に知ることができる高感度グルコーストレーサー分析を行い、加齢HSCにおける代謝リプログラミングを探求する。