Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
先進国を中心に食物アレルギーは増加の一途を辿っており種々の免疫療法が開発研究されているが、アナフィラキシーをはじめとした治療中の副反応等課題は多く、標準治療として未だ推奨されていない。そこで本研究課題ではより安全で効果的な免疫療法、具体的には、当該研究室が開発した抗原運搬型粘膜アジュバントSSFあるいはその誘導体SF-10を用いた免疫寛容誘導型の経口免疫療法の開発を目指した。ヒト食物アレルギーに即したモデルマウスを基軸に、抗原の抗原提示樹状細胞への選択的・効率的な取込促進効果を有したSSFあるいはSF-10を用いて、少量抗原による牛乳アレルギーへの安全かつ有効な新規経口免疫療法の開発を試みる。