Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ダニ媒介感染症は、診断の遅れから死亡率上昇につながるため早期診断、治療が必要な疾患として全国規模の対策が必要な問題であるとされている。一方で、症状が発症しないと診断できないことや、咬傷後の潜伏期間から診断に遅れが生じ、診断までに時間を要することが課題とされる。本研究はヒト咬傷を起こしたダニを対象に病原性微生物の検索、病原性微生物の保有率を評価することで、ダニ咬傷によるダニ媒介感染症のリスクの評価、ダニ検体からの微生物検査、診断の可能性を示し、早期診断、治療を可能にするためのダニによる新たな感染症診断手法の開発を行い、患者予後の改善に寄与することを目的とする。