Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
細胞周期に関する遺伝子変異マウスを作成し、糖代謝に関する表現型を解析すると、腸管上皮の細胞周期の低下が腸管の糖吸収を促進し、逆に、細胞周期の活性化が、糖吸収を抑制することがわかった。本研究では、遺伝子改変マウスとiPS細胞を用いて、マウスおよびヒトにおいて、腸管上皮の細胞老化と、加齢および肥満における耐糖能異常との関わりを明らかにする。Senolytics(老化細胞除去薬)は糖尿病を含む加齢性疾患に有効であるとされ、その臨床応用への試みも始まっているが、本研究は、その中でも腸管の細胞老化の高齢者および肥満に関連した2型糖尿病における重要性を明らかにし、それらの治療へと展開させることを目指す。