Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
2型糖尿病の進行には、膵島内の慢性炎症による膵β細胞量の減少や機能不全が関与している。このため、膵β細胞に対する炎症反応を抑え膵β細胞量と機能を保護することは、2型糖尿病の病態に即した糖尿病治療戦略と考えられる。申請者は、膵β細胞において抗炎症作用を持つ可能性のある新規因子(Fam151a)を同定した。本研究では、膵β細胞におけFam151a因子の生理的機能を解明し、糖尿病病態下における抗炎症作用の有無や病態生理学的役割を解明し、糖尿病治療への応用の可能性を探ることを目的とする。得られる成果は、新規作用機序をもつ2型糖尿病の治療開発に繋がると期待される。