Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肝移植は非代償性肝硬変に対する唯一の治療であるが、肝臓を提供するドナーの年齢が上昇するほど、移植後のグラフト(提供される肝臓)の生存率は低下する。高齢ドナーのグラフトにおいては一様にグラフトの性能が低下するわけではなく、個人差があり、我々はこれまでに肝組織のLRRN2の発現を測定することで高齢ドナーのグラフトの質が判別できることを報告してきた。しかし現状、LRRN2の発現を測定するには肝生検が必要であり、肝生検は本来、極力侵襲を少なくすべきドナーに対し出血等のリスクがある。我々は採血により血清中のタンパクや末梢血単核球を採取しグラフトの機能(質)的評価を行う方法を開発するための研究を立案した。