Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
代表者らは大腸癌腹膜播種関連分子候補としてFTCDを抽出した.FTCDの大腸癌における発現・機能を検討することで,大腸癌腹膜播種メカニズムの解明,腹膜播種特異的診断マーカーの開発,さらには分子標的治療薬開発の糸口をつかむことが本研究の目的である.FTCDのin vitroの機能解析のみでなく,皮下および腹膜播種モデルを用いた2種のin vivo実験を行うことで,転移巣形成までの多段階過程にどのように関与するかを突き詰めていく.また,約300例の大腸癌切除検体や術前術後の血清が凍結保存されており,大規模な症例数でのFTCD mRNA発現解析を行うことで,臨床におけるマーカーとしての有用性を解析することができる.