Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、重症急性呼吸不全患者の人工呼吸管理は、肺の負担を軽減する肺保護換気という管理がスタンダードであるが、肺保護換気では一回換気量を制限するため、一部の患者では血中二酸化炭素濃度が上昇して呼吸性アシドーシスが進行し致命的となる。二酸化炭素除去には体外式膜型人工肺 (ECMO)が有効であるが、ECMOは侵襲性と合併症リスクが大きくハードルが高い。一方、透析用カテーテルを用いて低流量で体外循環させ二酸化炭素除去に成功した症例が本邦で報告されている。本研究では、臨床における症例で肺保護換気を維持しながら、透析用カテーテルを使用した低流量体外循環を実施し、呼吸性アシドーシスを改善する効果を検証する。