Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
脊髄神経膠腫はADLを下げ予後不良であるにもかかわらず後療法がない。摘出度が予後を規定するとされるが全摘出は困難であり、腫瘍および治療侵襲による脊髄損傷防止が望まれる。患者由来の細胞株より作成した脊髄神経膠腫PDXラットモデルを用い、①脊髄神経膠腫による脊髄損傷のメカニズムの解明、②機能温存を目指したエリスロポエチンと化学療法の併用による治療と神経保護療法の両立化が得られるかの検討を行う。研究成果は患者に直接研究成果を反映でき、術後治療成績の向上に加え神経保護療法の所見を明らかにし、創薬標的の発見・診断治療バイオマーカーの開発・組織中薬物動態の解明など基礎的な神経膠腫研究への貢献も期待される。