Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
変形性関節症(OA)の最大の愁訴は慢性的な膝疼痛である。当教室では、ラットモデルを用いて、関節炎症の消退期に生じる膝蓋下脂肪体(IFP)の線維化が、膝遷延痛の発症に深く関与することを報告した。この結果は、線維化抑制作用を持つ薬剤がDMOADs(Disease Modifying OA Drugs)、すなわちOAの症状と病態を同時に改善する薬剤として創薬開発できる可能性を示している。これらの結果を踏まえて、本研究では以下の項目を検討する。1.IFPの線維化の抑制効果を有する薬剤の分子機序の解析。2.外科的OA動物モデルに対する線維化抑制剤の薬理効果の検討。