Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
日本では毎年約25万人が大腿骨を骨折している。手術すれば活動性は低下するが、多くは社会復帰可能となる。しかし骨折後2年以内に反対側の大腿骨が骨折する確率は約10%とされ、その際は多くの患者が手術後も生活に大きな困難を抱える。反対側の骨折予防は患者の生活の質を向上させるためのキーとなるが、初回骨折後の骨粗鬆症治療介入率は約1割しかない。さらに骨折予防率は低い。研究目的は1回目の大腿骨骨折の手術と同時に低侵襲なデバイスとマテリアルで反対側の大腿骨を外科的に強化することである。本研究では治療のためのデバイスとマテリアルの研究開発を進め患者が自立した生活を長く継続できる社会を作ることである。