Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
肩腱板断裂は肩の夜間痛や動作時痛などの症状のため日常生活に支障をきたす。手術療法として腱板修復術が行われるが、高い再断裂率が臨床上の課題となっている。近年、PRP投与による組織修復促進が研究され、腱板修復部への投与研究も報告されているが、その標的細胞は明らかでない。本研究では、腱板付着部形成過程と修復過程にみられる転写因子のScleraxis (Scx)とSox9を共発現する細胞(Scx/Sox9共陽性細胞)に着目し、Scxを可視化するScxGFP遺伝子改変ラットを用いた腱板修復モデルの腱骨修復部にPRPを投与し、Scx/Sox9共陽性細胞を介した修復促進機序の有無を明らかにすることである。