Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
浸潤性尿路上皮癌に対して近年免疫チェックポイント阻害薬が臨床使用可能となったが、奏効率は満足できるものではない。本研究の目的は、尿路上皮癌において免疫チェックポイントと細胞周期チェックポイントを同時に標的とすることで効果が増強するかを検証し、そのメカニズムを明らかにすることである。具体的には①尿路上皮癌細胞株と免疫不全マウス、さらに手術検体由来オルガノイドを用いて有効な細胞周期チェックポイント阻害薬を同定し、②同定された薬剤と免疫チェックポイント阻害薬の併用効果を検証する。本研究で有効性が示されれば臨床試験へ移行が迅速に可能となり、浸潤性尿路上皮癌患者の予後を改善させることが期待される。