Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ヒストン修飾などのエピジェネティックス制御は組織恒常性に重要であり、その変異は発癌に深く関与する。前立腺癌では、ヒストン修飾因子であるUTX (KDM6A)の機能欠失変異が高率に認められる。本研究では、独自に作製した前立腺癌モデルマウスおよび前立腺癌細胞株を用いて、前立腺癌におけるUTX機能欠失が発癌にどのように関与しているのか明らかにすることを目的とする。得られた結果は、前立腺癌を含めたヒト悪性腫瘍におけるエピジェネティックス変異による発癌機構に新たな知見をもたらす共に、変異型エピジェネティクス因子やその下流の遺伝子発現変化を対象とした新規治療法の開発に役立つことが期待される。