Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
卵巣類内膜癌は子宮内膜症患者に多いが、その発癌機構は解明されていない。本研究では、正常子宮内膜、内膜症病変、類内膜癌病変へと進行する中で変異が蓄積していくメカニズムを解明する。具体的には、(1)卵巣類内膜癌内の遺伝子異常が既に正常内膜組織に存在するか(2)正常内膜オルガノイドに1で同定した変異を導入した後にゼノグラフトモデルを作成し、実際に癌化するか(3)正常内膜・内膜症病変・類内膜癌の変異に基づいて時間軸解析を行い、どの段階でドライバー変異が入ったか、を検討する。この研究により、類内膜癌を子宮内膜の生検により予測可能になるなど、予防や新規検査法・治療法の開発に発展することが期待される。