Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
我々はこれまでにCIN病変の異型細胞の核に転写因子であるFoxp4が発現しCIN進行と共に発現が増加していること、Foxp4は下流因子であるELF3とともに異型細胞の分化を抑制すること、アンドロゲン受容体がFoxp4の上流因子でありアンドロゲンが異型細胞の分化を誘導することを見出し報告した。さらにCIN1由来のW12細胞においてFoxp4発現の抑制およびアンドロゲン刺激に共通して発現抑制される遺伝子としてNTMを同定した。本研究ではNTMに対する阻害剤や発現抑制剤が、CINにおける異型細胞の増殖を抑制し、扁平上皮分化を誘導することで、CINの進行を抑制できる可能性を検討する。