Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
我々はこれまでの経時的なリキッドバイオプシー解析で、血液中に流れる腫瘍由来のcfDNAのタイプが、同一患者で変化していく現象をとらえることができた。その現象は、ICI抵抗性状態の患者のcfDNAからLY6D遺伝子のメチル化が消失(脱メチル化)するという当初の予想とは異なる結果であり、この脱メチル化現象がICI抵抗性に関係していると考え研究を継続してきた。これまでの研究で、LY6D遺伝子の脱メチル化とICI抵抗性獲得とが関連するいくつかの知見を得ることができ、さらに今回、ICI治療抵抗性のメカニズム解明と克服を目指す新たな治療法の探索を行う。