Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
自己免疫疾患は、免疫機構が自己の組織を攻撃することで様々な症状を発症する疾患であり、胸腺で産生されるT細胞の関与が知られている。申請者は自己免疫疾患の一つであるシェーグレン症候群モデルマウスを用いた研究から、マウスでは“生後3日目”が胸腺から自己攻撃性T細胞が標的臓器へ出ていくために非常に重要な時期であることを見出した。また、近年、胸腺におけるオートファージの異常がT細胞分化に大きく関与していることが知られている。そこで、本研究では新生期の非常に限局的な時期における胸腺でのオートファジー機能とT細胞分化について解明するとともに、これらの異常が自己免疫疾患の発症に関与している可能性を探索する。