Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
腺様嚢胞癌は局所浸潤傾向や神経浸潤性が強いという病態を示す。一方、神経浸潤の分子基盤は不明である。腺様嚢胞癌の遺伝子異常に関する研究過程で、腺様嚢胞癌が選択的に特定の神経に浸潤すること、神経伝達物質が腺様嚢胞癌の増殖を抑制すること、を見出した。そこで、本研究では腺様嚢胞癌移植モデルを用いて腺様嚢胞癌が神経浸潤する分子基盤の解明(①癌細胞の選択的な神経浸潤機構の解明、②癌細胞由来の神経浸潤促進因子の同定)を目的とする。本研究成果は、腺様嚢胞癌の神経浸潤を抑制する治療法の開発といった社会実装の足がかりとなる。