Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
口腔内が原因の口臭は、歯周病原細菌P. gingivalis(P.g)が産生するメチルメルカプタン(CH3SH)が強く関与している。P.gは歯周炎病変部のプラークおよび舌表面に付着した舌苔に潜んでいる。CH3SHは劇物にも指定され、悪臭の原因だけでなく、正常細胞に対する為害作用も認められる。超高齢化社会に突入し、セルフケアが難しい患者が増加することから口臭抑制を含めた歯周炎予防につながる製品の需要は多いと考えられる。本研究の目的は、杜仲成分ゲニポシド酸の細菌に対するCH3SH抑制作用メカニズムを明らかにすること、そして、CH3SHによる歯周組織破壊抑制の可能性を明らかにすることである。