Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
インプラント周囲炎は異物性のため感染が重症化しやすく、その進行は歯周病の3~10倍速いと言われている。本疾患の病態を分子レベルで解明するためには、サイトカインやリソソーム酵素の分泌制御因子の機能解明が重要である。私達は免疫細胞と破骨細胞に発現する新規タンパク質Rab44を同定し、細胞分化や分泌に関与することを明らかにした。本研究ではインプラント周囲炎モデルマウスを作製し、Rab44欠損によって起こる好中球やマクロファージなどの免疫細胞の機能異常と炎症発症での病態の関係を解析する。この様な解析により、膜輸送機構を基盤とした病態解明と新しい治療法への応用を試みる。