Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
偏咀嚼とは、片側でよく噛む動作や習慣のことであり、歯の破折を引き起こすことが知られている。また、近年、歯の破折による歯の喪失が増加しているため、偏咀嚼は歯の喪失防止において重視すべき問題であると言える。しかし、これまでに偏咀嚼に着目して歯の喪失原因を調査した報告はない。そこで本研究では、偏咀嚼が直接的な歯の喪失原因となるかについて検討するため、偏咀嚼の持続と歯の喪失との関連、および補綴治療による偏咀嚼の改善と歯の喪失の抑止との関連を調査することを計画した。本研究結果より、歯の喪失原因に対する新たな防止策を提唱することができ、超高齢社会における国民のQOL向上に寄与すると考える。